更新日:2023.09.06 公開日:2023.09.01 加湿器の選び方・使い方

業務用加湿器の種類や選び方

目次

業務用加湿器とは?

業務用加湿器とは、広い空間を加湿する装置で、適切な湿度を保つために使用されます。
オフィス・病院・福祉施設・工場・教育施設・店舗・美術館など、さまざまな環境で利用されています。

多くの人が集まる場所では、インフルエンザや新型コロナウイルスなど、さまざまなウイルス感染リスクが高まるため、暖房を使用することで乾燥する冬場は特に、湿度管理を行ううえで欠かせないアイテムです。

厚生労働省のホームページでも、ウイルス感染防止ポイントとして
「加湿器などを使い、適切な湿度(40%以上を目安)を保つことも有効」と提言されています。

なぜ業務用加湿器が必要?

加湿器と言えば家庭用が一般的ですが、家庭用加湿器は床面積が狭く、タンク容量も小さな、コンパクトでデザイン性の高いものが主流です。
家庭向けの加湿器をオフィスや病院などの広い空間で利用すると、設置台数が増えることで給水やお手入れが負担となったり、管理が行き届かず運用が上手く行えないことがあります。
そのため、加湿能力が高い、広い空間での利用に適した業務用加湿器が、企業内の湿度を適切に保つために使用されています。また、事務所衛生基準規則では「相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない」とも定められています。

業務用加湿器の利用場所

業務用加湿器は、「人のための加湿」や「産業のための加湿」として多くの施設で使われています。

  1. オフィスやコールセンター ・・・ 執務室、研修室、お客様相談室など
  2. 医療・福祉施設 ・・・ 病院やクリニックの受付や待合室、透析室、福祉施設の共用部や食堂など
  3. 教育施設 ・・・ 保育室、教室、職員室、図書室、音楽室、ホールなど 
  4. 工場 ・・・ 印刷、精密機器の製造、クリーンルーム、検査室、組立作業場など
  5. 店舗・商業施設 ・・・ 携帯ショップ、楽器店、音楽スタジオなど
  6. 美術館・博物館 ・・・ 館内、展示室、保管庫など

業務用加湿器の加湿方式

加湿方式によって水を蒸気に変える方法が異なり、それぞれ特徴があります。
用途に応じて使い分けが必要ですので、まずは加湿方式の違いについてみていきましょう。

加湿方式の比較表

業務用加湿器には、加湿方式の違いの他、設定方法にも違いがあります。
キャスター付きの工事不要で手軽に導入できるものから、給排水工事を行う据置・床置タイプや天井設置タイプなど。設備工事を行うことで、給水や排水が自動で行われるため、運用の負担が大幅に削減できる利点があります。

業務用加湿器の選び方

【point1】加湿能力は適切か

加湿能力は「㎖/h」(毎時○○ミリリットル)や「㎏/h」(毎時○○キロ)の単位で表され、「1500㎖/h」であれば、1時間あたり1500mlもしくは1.5㎏の水蒸気を空気中に放出できるという意味です。この値が大きくなればなるほど一度に加湿できる能力が高くなり、より広い部屋の加湿ができます。
機種選定をするときに適用床面積(部屋の広さ)を目安にしますが、「天井の高さ」「換気量」「温度」も湿度に影響するため、単純に部屋の広さだけで選んでしまうと「加湿器を使っているのに湿度が上がらない…」ということにもなりかねません。
目標としたい湿度によって必要な加湿能力が変わりますので、利用環境に見合う「必要加湿量」を求めることが重要です。

必要加湿量の求め方

【point2】日々のお手入れやメンテナンスの容易さ

加湿器のメンテナンスを怠ると加湿能力の低下や雑菌の飛散に繋がります。 お手入れやメンテナンスの容易さは日々の使い勝手に大きく影響する重要な項目ですので、様々な角度からチェックしましょう。
押さえておきたいチェック項目は3点です。

▼タンクへの給水はしやすいか?

給水は日々行う作業なので、タンクの取り外しがしやすくて取り付けやすいか、タンクの取り外しは出来なくても給水しやすいかをチェックしましょう。タンクが縦長タイプだと、蛇口の下に入らない場合もあるので、どこで給水をするのかも考慮しましょう。

▼タンクの水は排水しやすいか?

タンクの水を長期間貯めっぱなしにしてしまうと、カビや雑菌が繁殖し悪臭の原因となることやレジオネラ菌を飛散させてしまうこともあります。数日間使用しない場合は、排水の作業も必要となりますので、排水のしやすさも確認しておきましょう。

▼フィルタのお手入れや交換は必要か?

加湿方式によりフィルタのお手入れ方法は異なりますが、交換の有無・頻度・着脱のしやすさを確認しましょう。
交換不要のフィルタも増えていますが、何もしなくていいのではなく、フィルタを洗うお手入れは1~2週間に1回程度必要です。フィルタのお手入れや交換を怠ると加湿能力の低下や雑菌の飛散に繋がりますので、現実的に在籍するスタッフで必要なお手入れが可能なのか、お手入れ内容と人員を想定しながら確認しましょう。

加湿器は日々の給水や定期的なお手入れが欠かせませんので、導入台数が多ければ多いほどその負担も大きくなります。また、設置台数が多くなると給水やメンテナンスの管理者があやふやになりがちで、管理が行き届かず水切れを起こし運転ができていなかった、メンテナンスがされておらず加湿能力が低下していた、などよくある事例です。お手入れしやすく、加湿能力の高い加湿器を選び台数を減らすことで、運用の負担も軽減できますので、日々必要となるお手入れやメンテナンスについてしっかりと事前確認をしたうえで加湿器を選びましょう。

【point3】タンクの容量は適切か

タンクの容量は必要加湿量や使用時間を考慮して選ぶことが大切です。「必要加湿量が大きい場合」や「連続で長時間使用する場合」にタンク容量が小さいと給水を頻繁にしなければならず、日々の負担が増えてしまいます。
使用環境に見合ったタンク容量なのか、タンクのサイズも事前に確認しましょう。

【point4】ランニングコスト

使用する上で必要となるランニングコストは主に「電気代」と「メンテナンス代」です。
電気代は加湿方式によって異なりますが、気化式では1ヶ月100円程度で済むものもあれば、蒸気式では数千円となるタイプの加湿器もあるので、消費電力の確認は必要です。
加湿器の種類によって、専門業者によるメンテナンスが必要なものとそうでないものがあります。専門業者によるメンテナンスが必要なものは、メンテナンス費用と交換部品についての確認を行いましょう。専門業者によるメンテナンスが不要なものは、交換部品の種類や価格や取替頻度についての確認を行いましょう。

【point5】本体サイズと重さ

加湿器は加湿能力が高くなればなるほど本体のサイズも大きく重くなり、加湿方式によっては加湿器の周辺が濡れることもあるため、設置スペースも考慮しておきましょう。また、加湿運転しかできないタイプだと使わない時期には「収納・保管場所」の考慮も必要です。

【point6】付加機能は必要ないか

加湿器には、除菌・殺菌・脱臭・空気清浄機能、湿度コントロールをする自動運転機能、さらにアロマ機能など、さまざまな便利機能をもつ製品があります。こうした付加価値がついた製品は価格も高くなりますが、加湿の目的に合わせた必要な機能を選びましょう。 加湿の目的としては、感染症対策などを目的する「人のための加湿」もしくは、ものの劣化や破損を防ぐことを目的とする「産業のための加湿」があります。

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うるおリッチは、工事不要ですぐに導入できる、業務用の殺菌機能付き空気清浄加湿器です。
1台で150平米の広範囲をカバーする加湿・空気清浄能力をもち、医療施設や福祉施設の共用スペース、オフィス、工場内など、さまざまな環境でご利用いただいております。

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うるおリッチが選ばれる理由

▼給水がラク!

広範囲を1台でしっかりカバーできるので、設置台数を減らすことができます。さらに給水タンクも大容量なので、1回の給水で長時間運転ができ、給水頻度を減らすことができます。

▼日々のお手入れがラク!

自動クリーニング機能を搭載しているので、加湿エレメントの定期的な清掃や浸け置き洗いなど、面倒なお手入れは必要ありません。

▼シーズンオフのメンテナンス不要

メーカーが直接メンテナンスにも訪問し、加湿能力は低下していないか、異常箇所はないか、装置の状態を細かくチェックしています。お客様に行っていただくメンテナンスの必要はありません。

うるおリッチとは? 

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