
更新日:2026.03.03 公開日:2026.03.02 身近な湿度のおはなし
春の隠れ乾燥にご注意
冬の終わり、日中の暖かさに春を感じる頃になるとコートは厚手から薄手に変わり、春の装いに着替え始める方が増えてきます。しかし変化があるのは、服装だけではないことに、気づいていますか?実は私たちの体は、冬とはまた違う変化にさらされています。
例えば、喉がイガイガする・目がショボショボしてコンタクトが乾く・肌がかさつくなどの不調はありませんか?もしかすると、春の訪れとともに忍び寄る、「隠れ乾燥」のせいかもしれません。
冬の厳しい寒さが和らいだことで、乾燥対策をやめてしまうのは、まだ早いかもしれません。
冬が終われば空気は潤うと思われがちですが、「冬よりも春の方が乾燥している?!」の記事でも紹介しているように、春の日本にやってくる移動性高気圧の影響で、冬のピーク時と変わらないほど大気が乾燥しています。
さらに、冬以上に注意が必要な理由として、激しい寒暖差の影響も考慮する必要があります。3月は「三寒四温」と言われるように、朝晩の冷え込みが激しい時期です。日中の暖かさに合わせて加湿を止め、夜間に暖房だけを稼働させると、室内の湿度は一気に20~30%台まで急降下し、深刻な乾燥状態を招きます。また、無意識の「隠れ脱水」にも注意しましょう。冬の間は、その寒さから暖かい飲み物を意識して摂っていた人も、少し暖かくなると水分補給の回数が減りがちです。喉の乾きに気づきにくく、体の中から潤いが失われる隠れ脱水を引き起こしやすいのです。
これらの理由から、春も乾燥対策が必要な時期です。加湿器は2月までかな?と考えている方は、ぜひ3月いっぱいまで加湿することをおすすめします。さらに、4月にも加湿器が活躍します。それは、花粉対策にもなるからです。私たちの喉や鼻の粘膜には「繊毛」という細かい毛が生えており、ウイルスやホコリを外へ追い出しています。しかし、湿度が40%を下回るとこの動きが鈍くなり、バリア機能がガタ落ちしてしまいます。また、適度な湿度(40〜60%)を保つことは、花粉を水分で重くして飛散を抑える効果も期待できるのです。
美容と仕事のパフォーマンスにも効果が期待できます。季節の変わり目はお肌のバリア機能が壊れやすいため、外側からの保湿が重要です。また適度な湿度はドライアイを防ぎ、オフィスでの集中力維持にもつながります。
4月からの新生活の準備や年度末の追い込みで、一年の中でも特に忙しい時期。ここで体調を崩してパフォーマンスを落とさないためにも、「隠れ乾燥」への意識をもう一段高めてみませんか?
隠れ乾燥を防ぐためのポイントは、喉が乾く前に水を飲むなどのこまめな水分補給、室内が適正な湿度かどうかを確認する、そして加湿器を継続して使用することです。
この3点を意識すれば、春の不調は改善されるはずです。加湿器の片付けは、もう少し待ってみませんか?