公開日:2025.05.21 身近な湿度のおはなし

観天望気と湿度

観天望気とは、自然現象や生き物を見て、今後の天気を予想する天気のことわざです。雨が降る前の空気の変化を感じとる生き物の様子を、「ことわざに見える湿度」の記事でも紹介しました。その他の生き物や自然現象で雨を予想できる観天望気がたくさんありますので、今回は第二弾を紹介いたします。

■アマガエルが鳴くと雨が降る
カエルは全呼吸量の30~50%が皮膚呼吸をしています。雨が降る前、湿度が高くなると活動的になり、鳴くことが多くなると言われています。そのため、雨を知らせてくれるカエルということで、「雨蛙」と名づけられたとの説もあります。

■遠くの山が見えたら雨が降る
遠くにあるものが近くに見えるのは、湿度が高い状態です。空気中の水蒸気が多いと、光がより遠くまで届きやすくなるため、遠くの景色がより鮮明に見えるようになります。雨が降る前の空気には、水蒸気が多く含まれており、これが集まって雨を降らせる雲のもとになるため、遠くの景色が近くに見える時は、雨が降る前兆であることが多いと言われています。
また、光と同じで湿度が高い空気は音の伝達もよくなるので、遠くの音が聞こえると、天気が悪くなる」という観天望気もあります。

■飛行機雲が立つときは雨が近い
飛行機が通った後に、白く長い線が残ることがありますが、これは上空の水滴や氷の粒が集まってできた雲です。飛行機雲が通り過ぎてすぐに消える場合もありますが、長い時間がたっても残っている時は、上空の湿度が高いということ、つまり雨が近いということが予想できます。詳しくは「飛行機雲が立つときは雨が近い」の記事で、紹介していますので、ぜひご覧ください。

雨の天気予報が分かったら、生き物や景色の変化に注目して過ごしてみると新たな発見ができるかもしれませんね。
 

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