公開日:2024.10.25 身近な湿度のおはなし
秋の体調不良にご注意
季節の変わり目は体調がすぐれない方が増えますよね。
特に秋は、厳しい暑さを乗り越えた後、身体の不調を感じることが多いと思います。
やっと夏が終わり、行楽シーズンを楽しもうと思っていたのに、
十分楽しめなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
秋に気を付けるべき体調不良の原因は1つではありません。
注意すべき原因をチェックしておきましょう。
まずは、厳しい夏の気温・湿度から、秋らしく変わっていく気候に身体がついていけなくなって
身体の不調が現れる、秋バテです。
厳しい暑さを乗り越えて、やっと過ごしやすくなったと思ったら、
食欲不振や疲労感があるという方は、秋バテになっている可能性が高いです。
猛暑の時期には、冷たい飲み物・食べ物で体温を下げることができますが、
冷たい物を摂ると胃腸の消化酵素の働きが悪くなってしまいます。
また、エアコンがよく効いている部屋に長時間いることで、自律神経の働きも悪くなります。
このような夏仕様の生活習慣によって、身体に不調が起こりやすくなります。
食欲不振、睡眠の質が低下、疲れが取れにくいなどの症状が続くと、
免疫が下がって感染症などの病気にかかりやすくなる可能性もあります。
朝晩の気温が低くなってきたら、冷たい物を控え、エアコンを止めて過ごすようにして、
気温の変化に身体を慣らしていきましょう。
さらに、秋は1日のなかで気温差が大きい季節でもあります。
秋雨前線や台風などにより、気圧の変化が多く、気象の変化が大きいと自律神経の調整がうまくできず、
体調不良に陥る可能性が高まります。
また、近年は残暑が長引き、秋になっても夏のような気候の日が続きます。
夏の生活習慣を引きずってしまうと、「残暑バテ」を引き起こしてしまいますので注意しましょう。
秋の体調不良を感じている方のなかには、
喉に違和感がある。鼻水が出ている。という方もいらっしゃると思います。
もしかすると、秋の花粉症かもしれません。
花粉症と言えば、スギ・ヒノキなど春に飛散する草木を連想しますが、
秋にも花粉症を引き起こす草木があります。
ブタクサ・ヨモギ・ススキなどは夏の終わりの9~10月頃に飛散します。
公園や河川敷など、身近なところにあることが多く、思いがけないところで症状が出てしまうことがあります。
また春の花粉症がある人は、秋の花粉でも発症しやすいと言われています。
しかし、スギ・ヒノキなどの花粉の飛散範囲は200kmなので、近くに木が見えなくても発症しますが、
ブタクサ・ヨモギ・ススキなどは、500m程の飛散範囲と狭く、
それらの木に近づかないようにするという対策をとることができます。
近年は、夏の猛暑によって草木の成長が早く、ゲリラ豪雨にともなう上昇気流で花粉が舞い上がり、
秋の花粉症が発症しやすい状況とも言われています。
そして、空気が乾燥してくると、喉や鼻、肌、目などの乾燥を感じます。
夏に比べると水分をとる機会も減ってしまうため、自覚が無くても体内が乾燥している可能性がありますので、
注意しましょう。
特に湿度は、冬本番になるともっと低下し、
暖房器具を使い始める時期になると室内の湿度はどんどん下がっていきます。
秋になったら、加湿器の準備をすることをおすすめします。