更新日:2023.01.06 公開日:2022.09.26 身近な湿度のおはなし

秋カビにご注意

朝晩の気温が下がり、過ごしやすい季節になりましたね。
日中の気温はまだ高めですが、エアコンをつける頻度も少なくなってきました。
本格的な秋の気候になるとエアコンを使わなくなり、
より気温が低くなってきたらエアコンを暖房モードで使用しはじめると思います。
しかし、この時期のエアコンの内部は、
カビが繁殖しやすい環境になっていることをご存知でしょうか?

「秋カビ」という言葉があります。
真夏の8月、気温33℃を超えるとカビ菌は繁殖ができなくなりますが、
気温が20~30℃、湿度80%以上という環境は、カビ菌がもっとも好む環境です。
つまり、気温が少し下がったものの、雨も多く湿度が高めの日が続くこれからの時期は、
カビ菌にとって増殖しやすい気候なのです。
また、夏の過酷な環境を乗り越えたカビ菌は、梅雨時期と比べて、
耐性が高くなっていると言われています。
皆さん梅雨の時期は、しっかりカビ対策を行っているという方が多いと思いますが、
9・10月もカビ対策しているという方は少ないかと思います。
秋もカビの繁殖しやすい季節ですので、対策を行うようにしましょう。

特に注意していただきたいのは、夏に毎日のように使用していたエアコンです。
もし、夏の間についたホコリなどの汚れをそのまま放置して秋を過ごしてしまうと、
エアコン内部でカビ菌が繁殖してしまう可能性があります。
もしも冬にそのままエアコンを使ってしまうと、
内部で繁殖したカビ胞子が室内に送風されるおそれがあります。

そこで、エアコンを使う頻度が減ったら、冬が訪れる前に清掃を行いましょう。
夏の間にたまったホコリなどの汚れを取り除き、
冬に使用するまでにキレイにしておきましょう。
エアコンの種類によっては、自分で内部まで清掃をするのが難しい場合もあるので、
専門の業者にクリーニングを依頼するのもよさそうですね。

また、エアコンで暖房を使用するようになると、加湿器の使用機会も増えていきます。
もしも、春先に加湿器のお手入れを怠ってしまった!という方、
加湿器の内部にもカビ菌が発生しているかもしれません。
カビが繁殖した加湿器の使用を続けると、室内にカビ菌を巻き散らすことになりますので、
こちらも注意が必要です。
もしも加湿器のお手入れを怠ってしまったという方は、
今のうちに、加湿能力を保ってひと冬使用できるかどうか、確認をして冬に備えましょう。

忘れがちですが、秋もカビの繁殖しやすい、湿度の高い日が続きます。
エアコンや加湿器など、冬が訪れたらすぐに使えるよう、
秋の間に一度チェックをしておきましょう!

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