更新日:2022.08.26 公開日:2016.12.15 身近な湿度のおはなし

温湿度の変化で火災報知機が誤報を起こす?!

12月に入り、2017年まで1ヶ月を切りました。
師走の寒い中、皆さま忙しく日々を過ごされていると思います。

乾燥が進み気温が低くなると同時に多くなるものの1つとして、火災に関するニュースがあります。

火災は、初期段階でまず「煙」が発生。
時間が経つと周囲の可燃物に引火し「熱」を発生、それがやがて大きな「炎」となり広がっていきます。

この火災発生時、命を守るために大きく役立つ火災報知機ですが、温湿度の変化により誤動作を起こしてしまうことがあります。

火災報知機は内部の感知器により火災につながる変化を感知し、警報を発したり、消防機関に通報、または人為的に通報することができる機器の総称ですが、内部の感知器の種類により大きく3つに分類されます。

まず1つ目の『煙感知器』は、煙が発生することによる光の乱反射を感知・火災発生を認識する方法で、室内、主に寝室などで利用されています。
機構の複雑さから価格も比較的に高いものが多いですが、火災での死亡原因として一酸化炭素中毒が多いこともあり特に設置が必須となる新築の建物では広く採用されています。

2つ目の『熱感知器』は、名前の通り熱を直接感知することで動作する仕組みのため煙感知器よりも安価に販売されているものが多いようです。
防水型・防湿型・高温型など多様な機種があり、台所や厨房、サウナ室、屋外など広く設置されています。

3つ目の『炎感知器』は、物が燃焼するときに発する炎の放射エネルギーをとらえることにより、火災を認識するものです。
現在では『煙感知器』と『熱感知器』が広く利用されています。

広く採用されている煙感知器ですが、誤作動が多いことも事実で、例えば感知器内部に粉塵が入ってしまったり、急激な温湿度の変化により結露が発生することで、煙の粒子が内部に入り込んできたと勘違いしてしまうことで誤報につながるようです。

今年1月、長崎市内では、1日に6,7件の誤報があり、消防が出動してしまうニュースがありました。
原因は温湿度の急激な変化と考えられており、実際に前日正午が気温9.8度、湿度76%だったのに対し、翌日午前0では気温15.7度、湿度89%を記録されていました。

これまで知らなかった知識を持つことで、不測の事態が起こった時、冷静に行動することが大切だと感じます。