加湿ガイド

Theme.5加湿器病について

加湿器が招く健康被害。
リスク回避のために知っておきたいこと。

加湿器病とは

加湿器が原因でかかる病気のことを「加湿器病」と呼び、正式には「過敏性肺臓炎」と言います。
主な原因は、加湿器を不衛生な状態のまま使用したことによって、繁殖した雑菌やカビが蒸気とともに放出され、呼吸時に一緒に吸い込んでしまうことです。長期間にわたって吸い込み続けると、身体がアレルギー反応を起こし、加湿器病を発症します。
主な症状は、咳・たん、胸の痛み、発熱、全身の倦怠感など、風邪の症状に似ています。
加湿器病のなかでも、レジオネラ菌の感染が原因で発症する「レジオネラ症」が近年問題となっています。レジオネラ症は免疫力の低い新生児や高齢者などが発症しやすく、重症化すると肺炎になることもあります。

加湿器病の予防方法

■ 長期間水は溜めたままにしない

古い水を溜めたままにしていると雑菌が繁殖しやすく、水にぬめりが出てくると特にレジオネラ菌は増殖します。加湿器を利用するごとに水を入れ替えるようにしましょう。


■ こまめに清掃する、消耗品の使用期限を守る

各種加湿器の取扱説明書に従ってこまめに清掃し、メーカーが推奨するお手入れを実施しましょう。殺菌機能のあるフィルターなどは、使用期限が切れると性能が落ちますので、交換時期は守るようにしましょう。


■ 使用しない時はタンク内の水を抜いてよく乾燥させる

水を抜いたあとタンク内はまだ濡れているため、雑菌が増殖する可能性があります。特に、気温が一気に上昇する春先から夏にかけては、タンク内の水を抜くだけでなく、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

どんな加湿器を選べばいい?

まずは加湿器の加湿方式を確認するようにしましょう。
加湿方式には、大きくわけて超音波式・蒸気式・気化式の3タイプがあります。
なかでも超音波式は、加湿器病にかかる可能性が高いと言われていますが、その理由は仕組みにあります。タンクの水に超音波をあてて、その振動で霧状の水滴を発生させ、ファンの風で室内に放出させます。そのため水が雑菌やカビに汚染されていても、殺菌処理されることなく、そのまま室内にばら撒かれてしまいます。


では、どの加湿方式なら安全なのでしょうか。超音波式以外の加湿方式は比較的安全と言えます。
蒸気式は、水をヒーターで熱しその蒸気で加湿しますので、加熱時に殺菌されます。レジオネラ菌は、20~45℃で増殖し、60℃以上で死滅しますので、レジオネラ症を防ぐには有効な加湿方式です。
気化式は、水を気化させて加湿するため、超音波式のように水滴を飛ばすことはなく、細菌が室内にばら撒かれる可能性が低くなります。
うるおリッチは気化式の一種である透湿膜式を採用しており、純透湿膜の微細孔(0.4マイクロメートル)で水の中の不純物はキャッチされ、室内には純水な水蒸気のみが放出される仕組みで安全です。
加湿器を選ぶときに、使用環境や用途に応じたものを選ぶことはもちろんですが、加湿器病などを引き起こすリスクの低い加湿器も意識して選定したいですね。


 Theme.2 加湿器の選び方

加湿器病が招いた死亡事例

2017年12月~2018年1月にかけて大分県の特別養護老人ホームでは、加湿器が原因で男性3人が感染し、うち1人が死亡しました。感染源は、加湿器の吹出口から検出されたレジオネラ菌で、レジオネラ菌に汚染された細かい水滴が加湿時に室内に放出され感染しました。
症例こそ少ないですが、これまでも加湿器による感染は起こっており、厚生労働省は、加湿器の取り扱いにおいて注意を呼びかけています。


レジオネラ症の過去事例


レジオネラ症の症状

レジオネラ症には「ポンティアック熱」と「レジオネラ肺炎」の2種類があります。
ポンティアック熱はインフルエンザに似た非肺炎性の疾患で、悪寒や発熱の症状があります。潜伏期間は1~2日、症状は2~5日程度で治まり、抗生物質による治療も必要ありません。一方、レジオネラ肺炎は高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害などの症状があり、肺炎で重症になる場合もあります。潜伏期間は2~10日で、効果のあるワクチンは現在ないため抗生物質で治療します。
(参照元:厚労省検疫所)

レジオネラ菌の性質

レジオネラ菌自体は土壌や水環境のどこにでもいる菌で、日常生活でも接する可能性は高く、レジオネラ菌に接触したからといって必ずレジオネラ症を発症するというものではありません。また人から人へ直接感染することもありません。
レジオネラ菌は水の「ぬめり(生物膜)」内でアメーバに寄生します。そこで増殖を繰り返し、やがてアメーバを破壊して、外に大量に放出されます。そして加湿器から放出される水滴(エアロゾル)を通じて空気中に拡散されていきます。
(参照元:大津市保健所)

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