更新日:2023.12.13 公開日:2022.08.31 加湿器の選び方・使い方

加湿器のお手入れとメンテナンスの注意点

目次

加湿器が汚れる原因

加湿器は「水道水などのキレイな水を使っているから汚れることはない」「汚れたとしても、たいした汚れではない」とイメージされる方も多いと思います。しかし、加湿器で使用する水道水には、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、塩素などのさまざまな成分が含まれています。
これらの水道水に含まれるミネラル成分が残ったものが水垢となり、お手入れを怠り使い続けると、フィルタなどにカルキ(白い粉)として付着し、落ちにくい汚れになってしまいます。


スケールの付着したフィルタ

なぜお手入れが必要?

加湿器のお手入れを怠り使用することで、加湿能力の低下や製品の故障、嫌なにおいの発生を引き起こしてしまいます。さらに、カビや雑菌の繁殖が進むと「加湿器病(過敏性肺臓炎)」という病気の引き金になる可能性もあり、人体への悪影響をも及ぼしてしまいます。
加湿器にはさまざまな加湿方式があり、そのタイプによって構成されるパーツは異なりますが、利用中は、定期的なお手入れが必要とされています。
加湿器のお手入れをこまめに行うことで、清潔に保つことができ、長く製品を使い続けることもできます。

加湿方式によって異なるお手入れやメンテナンス

加湿器にはさまざまな加湿方式があり、そのタイプによって構成されるパーツは異なりますが、主な加湿方式を例にして、必要なお手入れを紹介します。各メーカーや製品により異なるところもありますので、詳しくは各製品のホームページや取扱説明書もあわせてご確認ください。

気化式

気化式は、加湿エレメント上に滴下した水に風を当て、蒸発気化させることで加湿する方式です。常にフィルタが水を吸った状態となるため、こまめな水替えやフィルタのお手入れを怠ると、雑菌が繁殖しやすくなります。

タンク内の水は毎日交換して、交換時にはタンク内を水洗いし、フィルタやトレーは1ヶ月に1回を目安にお手入れし、水あかやぬめりをしっかり落としましょう。加湿フィルタは古くなった場合に交換が必要です。
においが気になるとき、加湿能力が落ちたと感じるときには、クエン酸でつけ置き洗いをしましょう。

気化式加湿器の仕組み

水噴霧式

水噴霧式は、超音波で水を霧化し、送風機で拡散させ加湿する方式です。水に含まれるもの全てをそのまま放出するため、お手入れを怠り使い続けると、水中に含まれる不純物や繁殖した雑菌をそのまま撒き散らしてしまうため、加湿器病などの危険性が一番高いタイプでもあります。

タンク内の水は注ぎ足しで使用するのではなく、毎日交換し残った水は捨てることを徹底しましょう。また、タンク内部や本体の内側など、水が溜まる箇所は、水あかやぬめりがつかないよう、こまめに水洗いをしましょう。

水噴霧式加湿器の仕組み

蒸気式

蒸気式は、ヒーターで水を熱し、その蒸気で加湿する方式です。雑菌の繁殖リスクが低く衛生的ですが、水道水を加熱し蒸発させる際、ミネラル成分がスケールという残留物(乳白色や茶色)となり、加湿器内の蒸発布などに堆積します。

スケールを放置し続けると、石のように固く取れにくくなるだけでなく、故障の原因ともなってしまいますので、スケールを取り除くためのお手入れが欠かせません。スケールが溜まるまでの期間は、水質や稼働時間など使用状況により異なりますが、早い場合では2~3日でお手入れが必要になるケースもあります。スケールがこびりついた場合は、重曹などを使用し除去する必要があります。

蒸気式加湿器の仕組み

業務用(大型・大容量)の加湿器

さまざまなタイプの加湿方式がありますが、日常のお手入れに加えて、定期的なメンテナンスも必要とする場合が多いです。

水を使用する機械のため、清潔な状態を保ち、能力低下を起こさないためにも定期メンテナンスは必要な内容となっています。

個人で実施することが難しいケースもありますので、導入をする際には、メンテナンスを実施してくれる業者はいるのか、事前に確認をとることも大切です。

加湿器の交換部品と交換時期目安

加湿器で利用されるフィルタにもいくつかの種類があり、寿命もあります。
大きく分けて、水分を湿らせて蒸発させるために使用する「加湿フィルタ」、塵や埃を取り除くための「集塵・プレフィルタ」、除菌や脱臭を目的とする「除菌フィルタ」などがあります。
各メーカーや製品により使用される部品が異なり、運転時間や使用環境・水質により交換時期の目安は変わってきますので、詳しくは、各製品のホームページや取扱説明書にて確認してください。

加湿器のお手入れをこまめに行うことで、衛生状態をしっかりと保つことができ、長く製品を使い続けることもできます。
乾燥を防止・健康を保つために加湿器を使っているにも関わらず、お手入れを怠ることで病気にかかってしまった、お手入れが大変だから加湿器を動かせていない、ということにならないためにも、必要なお手入れについて知っておくことは大切です。
加湿器の種類によって必要なお手入れや頻度また交換部品などが異なりますので、どのようなお手入れが必要か、交換部品などはあるのかを知り、使用場所に適した加湿器を選びましょう。

シーズンオフや保管時の注意点

梅雨時期を迎えるころには、加湿器は不要となりますが、加湿シーズンが終わり保管する際にも注意が必要です。
シーズンオフになり加湿器を片付けるときは、日ごろのお手入れと同様、トレイやフィルタなど全てのパーツを水洗いして、しっかりと乾燥させます。水洗いをしたフィルタは陰干しして、本体もタオルなどで拭き取りします。水分を残したまま保管してしまうと、カビの原因にもなってしまいますので、しっかりと乾燥させることがポイントです。
全ての清掃と乾燥を終えたら、購入時の包装ケースに入れるか、ポリ袋などに包むか、ホコリなどをまとわないような状態にして、直射日光の当たらない湿気の少ない場所で保管しましょう。

うるおリッチのお手入れは?

日々のお手入れ

給水に加えて、加湿フィルタの自動クリー二ング機能により、定期的に(24h 運転毎)排水を行います。排水時期のお知らせがありますので、排水タンクを取り出し、水を捨ててください。 給水や排水のお手入れをゼロにする、自動給排水の機能を持つ機種もあります。

定期的なお手入れ

プレフィルタに粉じんやホコリなどが溜まりますので、2 週間~ 1 ヶ月に1 度を目安に、掃除機で吸い取るお掃除を行います。
汚れがひどいときは、プレフィルタを取り外し、水洗いをして使用します。

シーズンオフのとき

レンタルの場合は引取りをし、装置の清掃・点検などを実施しておりますので、お客様側へのご負担はありません。
ご購入の場合は、装置内の清掃や能力測定を実施するために、定期的なメンテナンス訪問を実施しております。交換部品が必要な場合も、全て対応をさせていただいております。

簡単なメンテナンスで利用できる「うるおリッチ」とは?

少ないお手入れで利用できる業務用加湿器「うるおリッチ」

うるおリッチは、工事不要ですぐに導入できる、業務用の殺菌機能付き空気清浄加湿器です。
1台で150平米の広範囲をカバーする加湿・空気清浄能力をもち、医療施設や福祉施設の共用スペース、オフィス、工場内など、さまざまな環境でご利用いただいております。

うるおリッチのラクラクお手入れ

▼加湿エレメントの浸け置き洗いは不要

自動クリーニング機能を搭載しており、定期的に装置内に残る水と不純物を排出しています。そのため、日々の運用で煩雑となるフィルタ清掃は不要です。

▼シーズンオフのメンテナンスは不要

うるおリッチは空気清浄機としての利用もできるので、秋冬は加湿、春夏は空気清浄としてオールシーズンご利用いただけます。またメーカーが直接メンテナンスの対応も行っているので、メンテナンスの心配は不要です。

▼交換部品も不要

うるおリッチのレンタルサービスなら、レンタル料と配送料のみの負担でご利用いただけますので、フィルタの交換費用など別途費用は必要ございません。

うるおリッチとは? 

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