更新日:2022.09.05 公開日:2022.08.29 うるおLabo

感染症と湿度の関係

目次

感染症とは

病原体(病気を引き起こす微生物)が、からだに侵入し増殖できる状態になったときを「感染」とし、咳や発熱、嘔吐、下痢などのヒトに有害な症状が現れることを「感染症」とよびます 。感染症には、人から人に伝染するものと伝染しないものがあり、感染しても症状が現れる場合と現れない場合があります。
病原体は大きさや構造によって、ウイルス、細菌、真菌などと分類されます。

新型コロナ感染症やインフルエンザなどはウイルス感染でおこる感染症ですが、これらの感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染を含む、空気中に浮遊している菌やウイルスが呼吸器に入ることで起こる経気道感染とされます。

ウイルスと細菌の違い

私達の身の回りには、常に目に見えない多くの微生物(ウイルス、細菌、真菌など)が存在しています。
ウイルスと細菌の違いについて具体的にみていきましょう。

 ウイルス細菌
大きさ ウイルス・細菌の大きさイメージ
基本的な構造 ウイルスの基本的な構造イメージ 細菌の基本的な構造イメージ
人への感染 ウイルスは単独では増殖できないので、人の細胞の中に侵入し増殖します。 体内で定着して細胞分裂で自己増殖しながら、人の細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷害します。
おもな病原体 インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、HIVなど ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、緑膿菌、コレラ菌、赤痢菌、結核菌、ボツリヌス菌など

ウイルスの構造からエンベロープ(たんぱく皮膜)をもつウイルスともたないウイルスの2つに分けられます。
新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスもエンベロープをもつウイルスで、エンベロープを壊すことで、ウイルスの構造が変化し、不活化します。

エンベロープを有するウイルスの一例

名称トピックス核酸サイズ(nm)
インフルエンザウイルス A型やB型 RNA 80-120
コロナウイルス(一般型) 一般的なウイルス性の風邪 RNA 100-200
SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルス アジアを中心に広まった新型肺炎 RNA 120-160
AIDS(後天性免疫不全症候群)ウイルス HIV感染によって生じる RNA 110-146
天然痘ウイルス バイオテロに使用される危険性が高い DNA 200-300

湿度が低いと感染症が流行する原因

湿度が低くなり空気が乾燥すると、さまざまな原因により感染症が流行しやすくなります。

▼ ウイルスの動きが活発になる

相対湿度と微生物の相関グラフ(人のための加湿)」でも述べているとおり、湿度が高すぎても低すぎてもウイルスの動きは活発になります。

▼ 口や鼻の呼吸器系の防御機能が低下する

空気が乾燥すると、口や鼻の呼吸器系の粘膜も乾燥し、風邪などの感染に対する防御機能が低下してしまうため、ウイルスが体内に入りやすくなります。

▼ 空気中でウイルスが浮遊している時間が長くなる

湿度が低くなり空気が乾燥していると、ウイルスが水分を失い軽くなるため、ウイルスが空気中に浮遊している時間が長くなります。また、飛沫のエアロゾル化が急速に進み、空中に浮遊する飛沫の量も増えます。

湿度が飛沫に与える影響

湿度が低くなると、飛沫のエアロゾル化が急速に進み、空中に浮遊する飛沫の量が増えることが理化学研究所の研究結果で分かりました。
下記は湿度30%、60%、90%のときに机に落ちる飛沫の量と、エアロゾル化して空中に浮遊する飛沫の量をシミュレーションして計算したものです。

湿度30%
湿度30%
湿度60%
湿度60%
湿度90%
湿度90%
提供
理研・豊橋技科大、神戸大、協力:京工繊大

「エアロゾル」とは?

気体中に浮遊する微小な液体や周囲の気体の混合体のことをいいます。
空気が乾燥していると、咳をした人の前方に座っている人に到達する飛沫量が多くなり、風邪やウイルスに感染するリスクが高くなる可能性があります。

1.8m前方の人に到達する飛沫の数

咳で発生した飛沫数に対する割合%
1.8m前方の人に到達する飛沫の数

机に落ちる飛沫の数

咳で発生した飛沫数に対する割合%
机に落ちる飛沫の数
提供
理研・豊橋技科大、神戸大、協力:京工繊大

グラフからも、湿度が30%のときは前方の人に到達する飛沫量が多く、湿度が60%になると到達する飛沫量が減ることが分かります。
ある程度の湿度を保つことで、空中に浮遊する飛沫の量を減らせますので、乾燥しやすい冬場は加湿器などで湿度をコントロールするようにしましょう。
また、湿度を高くするだけでなく、空気の入れ替えも大切です。寒くても、定期的に窓を開けたりするなど、しっかり換気をするようにしてください。

加湿で感染症対策

加湿し湿度を保つことで、呼吸器系の粘膜の乾燥を防ぎ、ウイルスの生存率を下げることができます。咳やくしゃみで出た飛沫や、空気中のウイルスは水分を含んで重くなり床に落ちるため、体内にウイルスが入りにくくなります。
感染症の流行を防ぐためにも、加湿を行い「適切な湿度」を保つようにしましょう。

また、ノロウイルス感染症を発症し嘔吐した場合、吐物の処理が感染症の拡大に左右します。嘔吐物が乾燥するとホコリとなって舞い上がり、感染原となってしまいますので、加湿を行うことで浮遊するノロウイルスの抑制に期待できます。

参照元:京都府ホームページ
これだけは知っておきたいノロウイルス感染症の知識

http://www.pref.kyoto.jp/hokanken/oyakudati_koredake.html

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