更新日:2022.08.25 公開日:2022.07.25 身近な湿度のおはなし

コップの水滴と湿度

蒸し暑い日が続き、冷たい飲み物を欲する季節になりました。
毎日のように、氷の入ったアイスコーヒーや麦茶を飲んでいるという方が多いと思います。
または、キンキンに冷えたビールを楽しみに毎日頑張っている!という方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

冷たい飲み物が入ったコップをふと見ると、コップの周りには水滴がついていますよね。
机に置いていると周りの物が濡れてしまうため、悩みの種にもなりますが、
水滴がつかないコップもあります。
なぜ、水滴がつくコップとつかないコップがあるか、
まずは水滴がどこからやってくるのかを考えてみます。

コップにつく水滴は、もともとは周辺にある空気中の水蒸気です。
人間の目には見えませんが、空気中には水蒸気が含まれていて、
空気が保有できる水蒸気の限界量を「飽和水蒸気量」といいます。
飽和水蒸気量は気温によって異なり、
暖かければ(気温が高い場合)多く含むことができ、
冷たければ(気温が低い場合)保有できる量は少なくなります。

コップの中に冷たい飲み物を入れると、コップの周りにある空気が冷やされます。
もともとあった暖かい空気(水蒸気を多く含んでいる)が冷やされると、
含むことができる水蒸気量が減るため、
含みきれなくなった水蒸気がコップの表面に水滴になって付着します。
冬に冷たい飲み物をコップに入れても水滴がつきにくいのは、
周りの空気の気温が低いためです。

目には見えていないですが、気温が高いときには水蒸気が周りにたくさんあるため、
コップに水滴がついてしまうことが分かりました。
しかし最近は、水滴がつきにくいコップがたくさん販売されています。

例えば、断熱加工された金属のコップは水滴がつきません。
断熱加工されたコップは、中の液体の温度がコップの外に影響しないため、
熱くて持てないような高温の飲み物を入れても手で持つことができますよね。
冷たい飲み物を入れても、コップの周りにある空気を冷やすことがないため、 水滴がつきません。

また、ガラスが二重になっている、ダブルウォールグラスも
水滴がつきにくい構造になっています。
陶器などと比べて熱伝導が良いガラスは、
周りの空気が早く冷やされるため、特に水滴がつきやすい素材です。
しかし、ガラスを二重構造にすることで、その間の空間が断熱の役割を果たし、
外側の表面に水滴がつきにくくなっています。

湿度が高くて蒸し暑い季節には、冷たい飲み物が欠かせませんが、
コップの水滴がついていない方がありがたいですよね。 水滴がなぜできるのかが分かれば、
普通のコップでも少しは工夫することができそうです。
例えば、部屋の冷房をつけて室温が十分に下がってから、
コップに冷えた飲み物を入れるなど、
コップの内と外の温度差が小さくなるように工夫するとよさそうですね。