更新日:2022.08.26 公開日:2016.06.17 身近な湿度のおはなし

湿度計の歴史

私たちの身近な存在である目に見えない「湿度」ですが、湿度の計測技術は意外と歴史が長くあります。

まず、中国前漢の時代、紀元前150年頃。
今から2000年以上前になりますが、劉安著『淮南子(えなんじ)』という論集の中では”(吸湿しない)羽と(吸湿する)炭を天秤にかけて、燥湿の気を知る”という記述があります。

小さなことから大きなことを知る、という意味もこめられているようですが、ここが湿度計の原点と考えられています。

その後ヨーロッパでは、レオナルド・ダ・ヴィンチが同じような天秤で測る方法で、湿度計のデザイン考案していた記録があります。
乾燥した木綿には吸湿性があると知ったダヴィンチが、同じ重さの玉を天秤にかけ、1つは木綿でつつみ、もう1つはロウでコーティングし、左右の変化により湿度を知ることができると考えたようです。

それ以降、日本をはじめ世界各国で様々な計測方法が生み出されましたが、例えば機械式湿度計では、スイスの物理学者ソシュールが、毛髪を使った湿度計を開発しています。
脱脂した若い女性の金髪を使い、その伸縮により、針を動かす仕組みを採用しました。簡単ですが、とても精度の高い湿度計だったようです。

現在では加湿.net内でも紹介している乾湿球湿度計やデジタル表示の電気式湿度計、温湿度センサーを使用したものまで、用途や予算などにあわせ、多くの湿度計を選ぶことができます。

先人の知恵によって、今の私たちの快適な生活があると改めて感じます。