更新日:2022.08.26 公開日:2016.05.11 身近な湿度のおはなし

不感蒸泄(ふかんじょうせつ)とは

穏やかで過ごしやすい時期はあっという間で、汗ばむ日も増えてきました。

初夏に入り、この先注意すべき点の1つとしてあげられるのが脱水症状ですが、
脱水症状にもつながる体の仕組みの1つに『不感蒸泄(ふかんじょうせつ)』というものがあります。

ヒトは安静にしていても、自分では感じることがないまま水分を蒸発し続けています。このことを『不感蒸泄』といいます。
皮膚からの蒸発、呼吸からの蒸発がこれにあたり、目に見える汗は『有感蒸泄』にあたりますので、これに含まれません。

つまりこの記事を読んでいる間にも体から気体となって水分が失われているということになります。

では目に見えない水分は1日にどのくらい失われているのでしょうか?

看護の世界では患者の不感蒸泄量を推測しながら対応していますが、健康な成人で1日に約900mlほどの不感蒸泄があるといわれています。
(皮膚から約600ml、呼吸から約300mlほど)
1L近い水分が失われていることになります。

蒸発する水分量は全てのヒトで共通するのではなく、体重の違い、平熱時や高熱時、その日の体調によっても様々です。
また、湿度や温度などの環境にも大きく左右されます。

たとえば、平熱で室温30度以下の場合、不感蒸泄量は約15ml/kg/日になりますが、体温が1度上がるごとに15%増え、
更に気温が30度を越える条件が加わると気温が1度上がるごとに15-20%増えていくようです。

気温が上がると発汗量も増えてきますので、喉の渇きを感じなくても適切に水分を摂取し、これからの暑い時期を乗り越えたいですね。